1021年10月 討伐:相翼院

天才 VS 凡人

秋の始まりと共に雪衣ゆいが旅立った9月から一月が過ぎ、10月です。

そっか、もう来月が大江山開山なんだ。
去年の大江山討伐から1年。
あの時の討伐メンバーで残っているのは冬郷とうごだけになってしまったよ。

<ruby>昴輝<rt>いぶき</rt></ruby>
昴輝いぶき

オレはあの時まだ初陣前だったから、大江山がどんな場所なのかは知らないんだよね

そうそう昴輝いぶきはウチに来たばかりで……って、何事も無くしれっと現れましたね。
先月突然断髪してプレイヤーを困惑させた昴輝です。
あまりにガラッと髪型を変えてしまうとプレイヤーが描き分け出来ない判りづらいかなと思い、以前と似たような髪型にして貰いました。
短くなったとは言え何もしないと暴発しそうな毛量なので、ハーフアップにしています。


<ruby>夏来<rt>なつき</rt></ruby>
夏来なつき

ああ……その髪型も凄く良く合うよ、昴輝。煌びやかな装束をその身に纏わせたら、まるで伝説のかぐや姫の如く光り輝くのだろうね。是非とも僕のお相手になって欲しいものだ。良かったら今から一献どうだい?

昴輝
昴輝

え? 夏来なつき、突然現れて何言ってるの?? ……ってうわっ! すっごいお酒臭いっ!!

<ruby>イツ花<rt>いつか</rt></ruby>
イツ花いつか

……あっ! 見つけた夏来様っ! もうっ、またイツ花いつかの目を盗んで、隠してたお酒全部飲んじゃいましたネ!!

夏来
夏来

何言っているんだい、イツ花。あれでは隠しているなんて到底言えないな。僕にはまるで「一緒に飲んで欲しいから絶対見つけてくれ」と誘っているようにしか見えなかったよ。もしや君はそんなにも僕と一緒に飲みたかったのk……グファッ!!!!

<ruby>冬郷<rt>とうご</rt></ruby>
冬郷とうご

……この酒乱童子こわっぱが。つい数日前にも同じ事をやらかして「酒は二度と飲むな」と硬く申し渡していたばかりだと言うのに。少しそこで頭を冷やしていろっ!

夏来
夏来

ブクブクブク………………

昴輝
昴輝

うわぁ……大槌で庭の池まで夏来を吹っ飛ばしたよ……それも明らかに後頭部狙いだったし……冬郷さん容赦無さ過ぎ(ドン引き)

※良い子は真似しないでね!

久々に夏来の酒カスモードが出てきましたね。
(口説く相手は老若男女誰でもいいのか……)
相変わらずの大酒っぷりで、家にある酒を掠め取るだけでは飽き足らず、勝手に酒を仕入れて来たり、こっそり酒場に足を運んでいたりと色々やらかしているご様子です。

夏来の酒癖の何処がたち悪いって「自分に都合のいい事しか覚えていない」って事なんだよなぁ。
今までに何度も周囲へ酒絡みで迷惑を掛けているのに、本人はその辺の事をすっかり忘れているものだから、全く反省していないみたいです。

そう言えば「朱点童子」って「酒呑童子」の別表記で、大酒飲み故にそう呼ばれるようになったとか。
夏来は相当な酒飲みなので、そっちの意味で夏来は「朱点童子」なのかなーなんて思ってみたり。
あ、当家の朱点童子は父親にぶち飛ばされて池に沈んでますが、当家屈指のイケメン世代の一角なので、どうか討伐しないで下さい。
酒さえ与えなければ危害は無いので。

……夏来ってば、酒さえなければ十分スパダリイケメン枠なのになぁ。
そして父親である冬郷の、息子に対する容赦無さよ。

そんな現在絶賛水没中な我が家の朱点童子・夏来ですが、やる時はやるんだって所を見せてくれています。

なんと、円子を覚えてくれました!
当家で初円子習得です。まだ4ヶ月なのに凄いよ夏来!!

<ruby>報世<rt>しらせ</rt></ruby>
報世しらせ

円子……ねぇ。あの大根洗いイツ花も術の一つでよくあそこまで喜べるな

おや、出てきて早々不機嫌全開報世しらせです。

報世はそんな事を言っていますが、俺屍の一族にとって円子は思い入れがある術だと思うんですよね。
序章で初代の両親が石猿 田衛門さんから取得した術ですから。

同時に円子は一族の成長を実感できる指標にもなります。
プレイヤーは円子習得を朱点童子へチャレンジする目安かなと思っているので。

報世
報世

夏来なら円子位は余裕綽々だろう。何せ天界でも判定できない天才様らしいからな

(不機嫌でもちゃんと相手の良いところは認めているのが報世らしいと言うか)

報世
報世

それよりも夏来アイツの言動を周りのヤツらはおかしいと思わないのか? 天界の事情なんて俺達には関係ない。わざわざ自分から向こうに怪しまれるような行動を取る必要なんてないだろうが

その部分は報世の言う通りですよね。
九尾吊りお紺さんに関しては、少なくても今の時点で一族に関係の無い話です。
それなのに何で先月の夏来は、自分達に力を貸してくれている天界に対して、場合によっては砂を掛けたと取られかねない発言を、それもわざわざ周囲に判るように口にしたのか、報世には理解出来ないみたいです。

報世
報世

夏来アイツは一体何をやろうとしているんだ。高千穂家を乗っ取るような行動を取り内裏にいい顔を見せているかと思えば、わざわざウチが天界から目を付けられるような行動も起こす。一つ一つの行動が全く繋がらない。俺達を……俺を「天才様の気まぐれ」に振り回さないでくれ

報世
報世

後少しで……大江山に居る鬼の首領さえ倒せば、俺達はこの忌々しい呪いやら一族の使命とやらから解放される。そうしたら俺はこのしがらみばかりの家から抜け出してやるんだ。だから面倒事なんて起こさずに少しは大人しくしていろよ、このイキったガキが!

ここにきてようやく、報世が嫌々ながら高千穂家に留まっている理由が明確に出てきましたね。
報世は過去に逐電に関する発言をしていました。
呪いが理由で逐電を止めていた報世なので、理由が無くなれば後腐れ無く家から消えることが出来るって算段みたいです。

しかし、本当に夏来は何考えてるんでしょうねぇ。
……聞こうにも今は本人が池の底に居るので無理ですが。
(誰か助けてあげて!!)

燈衣とういの訓練ですが、結果は中々良かったです。
(イツ花が「雪衣」呼びになっている所にショックを受けつつ)
設定的には燈衣の訓練前に雪衣は旅立っている事になっていますが、この部分に関してはゲームシステムを優先して雪衣の功績にしたいと思います。
雪衣、最後まで頑張ってくれてありがとう!

そういえば今月は豊年ムキムキ祭……ですね。
相変わらずの濃厚な奇祭っぷりです。
去年の今頃は、一番年少者だった冬郷が父親の逢瀬と一緒にハッスルしてたなぁ。
そんな冬郷が今では一番年長者なのかぁ……時が移り変わるのが早すぎる。

冬郷はきっと今年も吹っ飛ばした息子を捨て置いて人混みの中でハッスルしていると思います。
他の子達はどうだろう。
内容はともかく都では大きいお祭りなので、燈衣は父親の昴輝と一緒に楽しむことが出来るんじゃないかなと。

<ruby>燈衣<rt>とうい</rt></ruby>
燈衣とうい

えええ……ウチ別にこういうのには興味無いんよ。見てて暑苦しゅうて堪らんわ

昴輝
昴輝

確かに熱気ムンムンだもんね。オレもこういうのはあんまり得意じゃないかも。……冬郷さんからの誘いを断っておいて良かった……

燈衣
燈衣

あ、姿絵屋さんも屋台出してるんや。そっちの方がウチは気になるなぁ。ねぇお父、そっち行かへん?

昴輝
昴輝

そうだねっ! 何か掘り出し物があるかもしれない。行こっか、燈衣!

まぁ……そうなりますよね。
この親子は筋肉には全く興味が無さそうだし。

おや、どうやらお目当ての掘り出し物があったみたいです。
この親子なら間違いなく購入決定ですね。

ってな訳で早速ご購入ー。

燈衣
燈衣

ふぅん……髪の毛を一部染めるのもええなぁ。ねえお父、ウチらも真似してみよか?

昴輝
昴輝

オレ達って髪色が明るいから、結構派手な色じゃないと映えないかもね。やっぱり金色とかかな?

おや、意外と二人共ポイントカラーに乗り気なのかな?

昴輝
昴輝

あ、でも髪の毛染めちゃうと痛むって聞くよ? 燈衣は結構髪の毛に気をつかってるみたいだけど……

燈衣
燈衣

あー……ソレは堪忍や。この長さで髪質維持するの大変なんよ

ですよねー。
燈衣は人一倍髪の毛を大事にしてそうな気がするし。

余談ですが、高千穂たかちほさん家の子達はベースの髪色に親の髪色を乗せているので、カラー絵だとポイントカラーになっていたりします。
燈衣の場合だと赤ベースに一部青みを足している状態です。
(この文章を書いている時点では燈衣のカラー絵がチャット絵しか無いので判りづらいかもですが)

この時に初めて購入済の姿絵を選択してみたのですが、こういうメッセージが出るみたいですね。
道具から姿絵を見るとちょっとした文章を見ることが出来るのですが、その部分の掲載は自重しておきますね。
気になる方は是非、俺屍をプレイしてウヒウヒご堪能してみて下さい!
年々プレイ環境が芳しくなくなってきているのが少々ネックですが……Switchかsteamに移植しないかなぁ……。

さて、今月の予定を組みましょう。

雪衣が居無くなってしまった事で、当家は再び5人に戻ってしまいました。
(冬郷・報世・夏来の忠心が微妙に下がっているのは、きっと新生当主・昴輝に対する「お手並み拝見」の気持ちだと受け取っておきましょう)
燈衣に訓練をつけるとなると、討伐メンバーが3人になってしまいます。

……ま、いっか。この面子なら。
道中は冬郷がいれば何とかなるだろうし。
(慢心モード全開中)

今月は相翼院へ行きます。
相翼院で出来る限り奉納点を稼いで来ようかなと。
もしも行けそうなら3人で最奥へ行ってみるのもアリかも?
(だんだん気が大きくなっているプレイヤー)

燈衣の指導は父親の昴輝にお願いをします。
折角なのでこの一ヶ月、親子での時間を楽しんできて下さい。
あ、遊行だけじゃなく、訓練もお願いしますね。

昴輝
昴輝

判ってるよ、ブンさん! 燈衣には色々と教えないといけない事が多いからさっ。丸々一月でも時間が足りない位だよ

あ、そうなんだ。昴輝ってば結構やる気満々なんだね。

昴輝
昴輝

訓練以外にお店の事もあるからね。ソウさんと相談しつつ進めていくよ。ソウさんは昔格闘技をやってたみたいだから、そっちの方も話聞けるかもだからね

そういえばそうでした。燈衣は貿易関連業も継がないといけなかったんでしたっけ。
まぁでもそこそこでお願いします。当家の本業は一応武家なので。

しかしソウさん格闘技やってたって……マジで一体何者……?
(※ソウさんは「1021年8月 閑話:確変運命圏のランダム・ウォーカー」に登場している謎のオリキャラです)

今月は討伐隊に当主が不在なので隊長を任命しないといけません。
(今回は隊長選択忘れなかったよ!)
この三人なら誰がなっても問題は無いと思いますが……。

昴輝
昴輝

ねぇ、報世。今回の討伐なんだけど、隊長を報世にお願いしてもいいかな?

報世
報世

勿論構わないけど、どうして僕なんだい? てっきり冬郷さんが隊長をやるものだと僕は思っていたけど……?

昴輝
昴輝

んーと、3人の中で一番周りを見てくれているのが報世だから、かな?

報世
報世

そう……なんだ。ありがとう昴輝。君の期待に応えられるよう頑張るよ


報世
報世

アイツ……人にあの二人の尻拭いをさせようって魂胆かよ。そういう所は抜け目無いんだな、調子がいい奴だ

隊長は報世にお願いすることにしました。
尻拭いと表現するとアレですが、単体攻撃が主軸の報世が隊長の方が使い勝手がよいかな、と言う判断です。
(それとプラス、忠心対策も兼ねてのご機嫌取りも)

報世はなぁ……メンタルが複雑骨折しているので、全てをネガティブに受け取っている状態です。
昴輝も報世が適任だと判断した上で隊長に任命しているんだけどね。

三人とも色がバラバラで状態だなー。
(池に沈んでいた夏来は無事復活している模様です良かった×2)

イツ花さん、それは報世が一番ムカつくタイプな送り出しの言葉では……。

それはともかく。この三人なら全然問題無いでしょう。
それでは行って参ります!

赤い火は無し。
このまま奥の院まで突っ走りましょう。

報世
報世

まずは最奥の当たりをつけよう。そこまでの道中は冬郷さんに露払いをお願いします

冬郷
冬郷

判った、露払いは任せておけ!

報世
報世

コイツにやらせておけば、後ろで楽出来るからな


夏来
夏来

ところで報世、君はこの場所が元々何だったかを知っているかい?

報世
報世

……名前に「院」がついているから昔は寺院だったのかなと思っているけれど、詳しい事は知らないかな

夏来
夏来

気になったから調べてみたんだけど、これが中々難航してね。都が鬼に襲撃されて焼け野原になった際、当時を知る人も資料も失われてしまったみたいで。でも意外なところから答えは出てきたよ

報世
報世

意外なところ?

夏来
夏来

ああ。……実はね、ソウさんが知っていたんだ。ソウさん曰く、ここは元々貴族の屋敷だった。それが当時の帝に渡り、その後寺院となった、と

何故ソウさんが知ってるかって、それは彼がどんな設定も受け入れてくれるハイスペックイケオジだからです。

報世
報世

へぇ……。それで、君は結論として何が言いたいんだい? 遠回しに言わないで欲しいな

夏来
夏来

何故、そのような場所に「天女が封じられている」のかなと思ってさ。……ねぇ、報世。何だか何処かで似たような話があったと思わないかい?

報世
報世

………………鳥居千万宮……?! って、もしかして今月の討伐は君の提案なのか??

夏来
夏来

本当に報世は察しが良くてありがたいな。……さぁ、行こうか。相翼院の最奥へ

相変わらず夏来はやりたい放題ですねぇ。
報世のこめかみ辺りの血管がプチプチ音を立ててキレてそう。
これでは誰が悪人なんだかサッパリワカンナイヨー。

……あっという間に奥の院に着きました。
(相変わらずのスクショ欠乏症)
迷宮最奥の一歩手前、通称「悪羅道場」で残り炎が1つになるまで奉納点稼ぎをしましょう。

冬郷の薙刀は止まりません。
春野 鈴女様からの遺伝もあってか、素早いのなんのって。

夏来の雷電で太鼓持ちを一掃出来るのがありがたい。

三人とも、まだまだ成長してます。
ホント心強いなぁ。

……とまぁ、ひたすら悪羅道場で乱取りし続けまして。

残り炎が1つになったので、最奥へ突入します。
わぁ、ローソクいっぱい!

夏来の体力が500を越えました。

……思うんだけど、報世って口は悪いけどオカン属性あるよな。
技力タンク役なので道中回復係を担いやすいのよね。

準備万端。
さぁ、行きましょうか。
相翼院の最奥、片羽ノお業さんとの対面です。

お業さんの会話がマジでエグい。

先月の鳥居千万宮と言い今月の相翼院と言い、内容が報世のメンタルにすこぶる悪過ぎて、母親嫌いを越えて女性嫌いになりそうだなぁ。
既に人間不信気味ではあるんだけど、特に女性と接するのを嫌がりそうだ。

そんな報世の心情などお構いなしに、片羽ノお業さん戦に入ります。

冬郷、報世と連続して攻撃。

片羽ノお業さんは、あっという間に変身して芭蕉嵐を使ってきました。

うわっ、冬郷と報世のダメージが結構重い。
これはうかうかしていられない!

すかさず三連続お地母をするも、再び芭蕉嵐を使われてしまいピンチ!

報世と夏来にお地母を使って貰った後、このままだと防戦一方になってしまうと思い、冬郷に通常攻撃を仕掛けて貰う事に。

それが功を奏して、お業さんを倒すことが出来ました。
うわーマジでやばかった!
コレ、冬郷で倒しきれずに次も芭蕉嵐だったらかなりヤバかっただろうな。

今回の事を鑑みると、やっぱり5月のゴロー’s戦はイージーモードだったんだなぁって思った。
あの時に竜巻や落雷を連続で受けていたら本気でヤバかったかもしれない。

攻撃力的には余裕でも、防御の面で戦線崩壊する可能性があるのが俺屍の怖い所だよなと、改めて身に染みました。

少々焦りつつも無事、片羽ノお業さんの討伐終了です。

夏来
夏来

「あの子を助けて」……ねぇ

報世
報世

夏来、余計な詮索は止めてくれないか。先月も言ったけど、僕達には関係ない話だ。これ以上は……

夏来
夏来

本当に報世は、今までの話が自分に関係ない話だと考えているのかい? 

報世
報世

逆に聞くけど、君は自分に関係あると思っているのかい?

夏来
夏来

それを知るために調べているんだ。報世はこの件が僕達に関係無いって本当に言い切れるのかな?

報世
報世

それは……

冬郷
冬郷

二人共、喧嘩は後にしろ! もう撤収の時間だ!!

はい、冬郷の言う通り、撤収の時間です。
(ここで止めないとまた夏来が長々と話し出しそうだったので、冬郷ナイス判断です)

3人での討伐でしたが無事に片羽ノお業さんを倒すことができ、奉納点も1万近くは稼ぐことが出来ました。
問題点も確かにありますが、それ以上に自分達の強さも証明できた。
戦果としては上々でしょう。

今月はイツ花が美味しいモノをバーンとォ!!いっぱい作ってくれるみたいです。
楽しみですね!

……そっか。
今の高千穂家にはもう、イツ花と一緒にご飯を作ってくれる一族は居ないんだ……。


夏来
夏来

報世、君は昴輝が今月の討伐で君を隊長に指名した理由を知っているかな?

報世
報世

昴輝からは「3人の中で一番周りを見てくれているのが僕だから」と言われたけれど

夏来
夏来

そうだね、報世は本当に周囲をよく見ている。そして、いつもその場で適切な言動を取る事ができる。だから昴輝は君に隊長を依頼したんだろう。討伐隊の歯止め役として

夏来
夏来

でも、もう一つ理由があることには気付いていたかい?

報世
報世

もう一つの理由?

夏来
夏来

それはね、報世にもっと周囲を……僕達の事を知って、報世に僕達を頼って欲しかったから、だよ

夏来
夏来

君にとって察しの良さは大きな長所だ。しかし君はあまりにも察しが良すぎて、問題を一人で抱え込んでしまう傾向が強い。昴輝はそれを心配しているんだよ

夏来
夏来

そうやって一人で心を痛めていないで、もっと僕達を頼ってくれていいんだ。そして君はもっと肩の力を抜いて、気楽に生きた方がいいと僕は思うよ

報世
報世

…………………………!!


<ruby>初瀬<rt>はつせ</rt></ruby>
初瀬はつせ

あのね、報世。前にも言ったけど、もっと気楽にした方が良いよ?

初瀬
初瀬

そんな良い子振る必要無いって。報世がどんな子だとしても、アタシは全然気にしないし、ウチの家族はみんな受け入れてくれるよ?


夏来
夏来

僕も昴輝も君の察しの良さを大いに評価してる。だから……

報世
報世

……何奴も此奴も人の内面なかを勝手に土足で踏み荒らしてきやがって…………

夏来
夏来

ん? 報世、何か言ったかい?

報世
報世

心配は無用だよ、夏来。君が心配するほど僕は弱く無い。だから僕についてとやかく言うのを止めてくれないかな

報世
報世

君が僕を心配してくれるのも、僕の能力を認めてくれているのも嬉しいよ。でもね、君達が望むような言動を僕がいつも出来るとは限らないんだから、僕をあまり買いかぶりしないで欲しい

報世
報世

残念だけど僕は君と……君達と違って、普通の人間なんだ。君達の期待は、僕には重すぎるよ……

や、報世のその察しの良さも大概常人レベルを逸脱しているだろうとプレイヤーは思うけどね。
さすがは命音みこと系統というか、そういうところに血を感じるよ。

それと同時に、夏来にも逢瀬おうせ……と言うよりも初瀬はつせの血を感じるよなぁ、と。
初瀬も大概デリカシーが欠けていたというか何と言うか。
おかしいな、直系血族である逢瀬はそこまでじゃなかった筈なのに。

夏来は頭の回転が速い分、考え方が効率優先と言いますか、人の心に疎い面があります。
だから夏来は報世の抱える心の闇がどれだけ深いかなんて全然理解していない。
あの様子じゃ自分が報世のパーソナルスペースに踏み入っている事も全く自覚していないのでしょう。

逆に報世は察しすぎてしまうからずっと心を傷付けている訳で。
報世も十分優秀なんだけど、優秀であるが故に自分には天賦の才は無い事も、埋められない天才との差をも理解してしまう。
いやもう何重苦状態なのよ、報世は。

報世が最後に「君達」と言い直したのは、同世代の昴輝も含めて……という事ですね。
昴輝のあの謎行動力と無自覚天然タラシっぷりも天賦の才と言えます。
報世にとっては、夏来も昴輝も別次元の遠い存在なんだろうなぁ。

いやしかしここに来てどんどんボタンの掛け違いが大きくなってきているのが末恐ろしい。
ねぇみんな、もう少し穏便にいきましょうよ。プレイヤーのSAN値が持たないから、ね?


報世
報世

くそっ、天才様だったら何やっても許されるって言うのかよ! 人のことを馬鹿にしやがって!!

報世
報世

夏来のヤツ、このままで済むと思うなよ……!

あの、その、報世さん? えっと、もう少し穏便に……ね???
(プレイヤーのSAN値がゴリゴリ低下中)