1020年8月 閑話:さよならのつばさ

『向こう』はどんな所なんだろうね?

信武が…逝ってしまいました…。
おおお…どうするんだよ、この人が居なくなったらどうなるんだよ高千穂家は。

信武は色んな意味で、色んな人を助けてくれました。
漬物石のような先代当主をも突き動かしたその行動力。
周囲を明るくするその性格。
そして、プレイヤーにも安心感を与えてくれるそのカリスマ性。
どれを取っても、特筆に値する偉業です。
彼を喪うのは本当に惜し過ぎる。何故居なくなったんだ。もうちょっと居てくれても良かったじゃないか。早すぎるだろうって。

……落ち着け、自分。

話題を変えて、雪衣について。
信武が雪衣を当主に選んだ意味をプレイヤーが理解したのは、実はこの閑話のプロットを書いている時でした。
それまではプレイ記の方でも語った「一族のバランサー」って解釈で進めていました。
でも、実はそれだけじゃ無かったんですね。
信武は全部気付いていて、自分は何もしてあげれない立場だと判っていて、それでも雪衣にも何かあげたかったんだな、って。

実際のところ、信武逝去はプレイヤーにとっては結構昔の話になっています。
プレイ記の方針として、一族を登場させるのは、一族の人生を一通り追ってから、と決めているので。
つまり、この閑話を発表した時点では、リアルプレイにおいて既に雪衣も故人な訳でして…。
雪衣は後々になってから「そうだったの!?」って思うような事を起こすのが多い子です。
もしリアルプレイ時のプレイヤーがこの閑話を見たら「何が起こった!?」ってビックリするだろうなぁ。
いやまぁ、これでもまだまだ序の口なんだけどさ。

この先の雪衣に何が起こったのかに関しては、後々語らせて頂きますね。
多分ですが雪衣は、今後も今この文章を書いているプレイヤー自身が驚くような展開を起こしてくれるんじゃないかと、半分楽しみで半分不安になっています。
本当どうなるんだろうねぇ、プレイヤーでも判らないや。

そういえば、信武には意図的に外来語を織り交ぜた会話をさせていましたが、これは指輪や茜葎の事業?からの影響です。
「浪漫」の頃は何となくこう言う時に使うのかなーと言う感覚で利用し。
「バランス」の時は意味を理解した上で、弁を強調させようと敢えて利用し。
「サンキュ」に関しては、もう自然な言葉として出ていたのかな、と。

この閑話のプロットを書いている最中、ずっと頭の中でこの曲が流れていました。

あまり悲しい雰囲気はなく、先へと続く希望を見せつつも、どこか空虚な空気を漂わせる。
信武逝去時の雪衣の心情に合った曲だよなと思っています。