__夜、高千穂邸。
昴輝
……うん、色々教えてくれてありがとう! 報世の話すっごく判りやすかったよ!
報世
……………………こんな事、お前が討伐に出ればすぐに判る話なのに、何故俺にやらせたんだ?
昴輝
こういう事は報世にお願いするのが一番だと思ったからだよ
報世
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昴輝
オレさ、正直言ってずっと何でウチが朱点童子討伐を目指しているか全然判らなかった。でも、大江山の後にいっぱい悩んで考えて、ようやく気付いたんだよ
昴輝
ずっと前からオレ達の知らない所で、朱点童子……黄川人や神様達は何かやっているみたいだけど、それってオレ達には全然関係無い事じゃないかってさ
昴輝
でも、それから「解放」される為には、オレ達が朱点童子や神様よりも強くなる必要がある。朱点童子を倒せる位に強くなれば、きっと誰からも文句を言われなくなるだろうから
報世
…………昴輝?
昴輝
報世は大江山の朱点童子を倒した時、オレ達の中で一番悔しがってくれてた。そんな報世の視点から集めた情報が一番今のオレ達には必要なんだって思ったんだ
昴輝
オレ達が「自由」になる為にオレは何でもやってやろうって思ってる。その為には黄川人だって神様だって踏み台にしちゃえばいい。それがオレが出した答えだよ
報世
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