1021年5月 討伐:九重楼

多分ですが、逢瀬が旅立ってからあまり間を置かずの出来事なんじゃないのかなって思います。
もしかしたら今月の討伐隊出発前だったかも。
何となくですが、プレイヤーはそう思ってしまったのです。

※1019年11月は命音交神で休養

※1020年6月は逢瀬交神で休養

※1020年9月は茜葎交神で休養
 1020年10月は命音と雪衣の親子出陣を叶える為に休養

※1021年1月以降は討伐隊勇退の為、基本的に休養。

1才11ヶ月、現時点で最長寿です。
本当に長い間、高千穂家に笑顔をもたらしてくれました。

初瀬は双子の片割れである逢瀬と共に長くアタッカーとして活躍してくれました。
彼女に対して「高千穂家のグラスカッター」なんて呼び方をしたりしましたが、本当に軽々と前衛の鬼を薙ぎ払ってしまうことが多くて、討伐では非常に大助かりでした。
初瀬の突破力があったから、迷宮の奥地や大江山への討伐が可能になったんだよなと思います。

そして、色んな場面で場を盛り上げてくれた子です。
初瀬は一族同士の会話を回してくれて、色んな所に気付きを与えてくれて、プレイヤーとしてはとても有り難い存在ですね。

初瀬の話題として避けて通れないのが、交神の件かと思います。
高千穂家は永環を起点とした三系統で進めようとしていた所に、まさかの双子誕生で四兄弟に。
三系統を維持するか否か、初瀬と逢瀬の交神をどうするか、非常に悩みました。
結果として初瀬が交神しないと言う形となりましたが、もし四系統に方向転換をしていたらどうなっていたのかな……と今も考えてしまいます。
母親になった初瀬か……想像つかないなぁ。

初瀬は型破りな所があります。
「好みの王子様がいなかったから」と言う理由で交神をしなかった初瀬ですが、この時「一族は神様と交神する」と言う固定概念をぶっ壊した上に「アタシはありきたりな形では収まらないんだからね!」って言ってくれたような気がします。

遺言も型破りと言うか、双子揃って「何言ってるの?」と言う内容なのが彼女らしいというか。
初瀬の遺言を見た後、率直に思ったのは「君さ、自分やウチの一族が地獄に落ちるとでも言うの?」でしたよ。
それともコレは朱点童子のことを指してるの?朱点童子に対する呪い節?そんなに朱点童子が嫌だった?
いやでも君はそういうキャラじゃ無いでしょ、ってね。

でもこの遺言の意味は、初瀬が居なくなって少し後に理解しました。
ああ、これは報世に向けた救済の言葉だったんだな、と。

報世がああいう性格になった由来については後々語るとして。
あの猫かぶりを一発で見抜いたのは、現時点で初瀬だけです。
同時に、報世の今後を一番心配しているのも初瀬なのかなと思うのです。
(母親の雪衣は当主である立場や現時点においての心境的に、初瀬レベルまで報世に対して踏み入る事が出来ない、と言う解釈です)

だから最後に報世へメッセージを遺すことを選んだのでしょう。
「例え地獄に落ちてもアタシが一緒に居てあげるから安心してね」と。
同時に「私が先に地獄で待ち構えてあげるから、それが嫌なら天国へ行けるようになりなさい」って意味も含まれているのかもしれません。
今月の冒頭で初瀬が報世に対して「じゃあね」や「バイバイ」ではなく「またね」って言ったのは「報世は一人じゃ無いから」って強調したかったんだろうな。
(多分、あの一件の直後に初瀬は倒れたのかな……って思っています)

報世の事を見捨てたりしない、そんな初瀬の思いが報世に届いてくれたらいいなぁ。

初瀬が生きている間に彼女の王子様を見つけてあげられなかったのが非常に心残りです。
でもきっと初瀬の事なので、型破りな形で王子様を見つけてきそうな気がします。
と言うか、もしかしたら初瀬はこのまま王子様を探しに旅立って行くんじゃないかって、そんな感じもしてきますね。

だから、彼女へ掛ける言葉は「いってらっしゃい」にしようと思います。
いってらっしゃい、初瀬。
どうぞ佳き旅路になりますように。

初瀬死去後……