休題:永環の交神話

運命の旦那様はいずこ?

俺屍において交神って大きな出来事です。
しかしタイミングによっては交神の話題がプレイ記で出し辛い(語り辛い)時ってあるんですよね。
高千穂一族のプレイ記では永環の交神が全てそうでした。
(愛染院 明丸様との話は閑話で少し出しているけど、あの閑話は主題が交神時の話ではなかったのでちょっと違うのかなと)

ぶっちゃけた話、永環の交神時の詳細は一族の物語にはそれ程関わって来ないので「 閑話:今の私にできるのは」で簡単に説明を入れるだけで終わる予定でした。
…が、閑話を描いている最中に「これ全然意味通じないんじゃね?」って事に気付きまして。
とは言え新たに漫画を差し込む隙間も余裕も無いので、このような形で記事を作る事にしました。

そんな訳で、今回はプレイ記の更新を少しお休みして、表題の通り永環の交神にスポットを当てようかと思います。
解説文と一緒に閑話で描いた永環とそれぞれの神様のツーショット絵も付けてみました。
色々と描き込んでいたけれどフキダシやナレーションでかなり隠れていたので、こういう形で出せて嬉しいなー。

なお、前提として高千穂一族的には基本的には交神時に致してます。
子供も交神時に女性の方が産んでいるって形ですね。
(方法は通常とは違う設定ですが)

愛染院 明丸様の場合

愛染院 明丸様との交神に関しては「閑話:それぞれの思惑」にて少し描いていますね。
その部分も含めて改めてご説明を。

そもそも永環の交神は全て巡流の指示で行われています。
なので永環にとって「交神は一族の義務」であり「強い子を生み育てる事が自分に課せられた使命」であり「そこに自分の意思は無い」って認識です。
(この辺が巡流との不和を決定付けた原因となる訳ですが)

対して愛染院 明丸様はその辺の事情を全く知らない状態。
なので奉納点を出してまで自分に会いに来てくれた少女に対して精一杯の持てなしをしようと考えてくれていた訳ですよ。
高千穂一族の事も考えてくれていて、一族の立場を尊重する対応を取ってくれていた。
それが永環にとって地雷だとも知らずに。
閑話の時にも書きましたが、完全に貰い事故ですね。

愛染院 明丸様も何となくは永環の様子が変だと思っていたけれど、永環が望んでくれているのだからと事を進めた結果、逆に恐怖感を与え永環を泣かせてしまった。
そこで初めて永環の事情を知り、自分の対応の拙さを悔やむ訳で。

それから暫くは二人で天界にて穏やかに一緒の時を過ごしています。
愛染院 明丸様は永環に対してあくまで紳士的に振る舞っていました。
だけど交神出来る期間も終わりに近づいてきた頃に、愛染院 明丸様は無理は承知でもう一度永環に交神の話を持ちかけます。
本来永環は子を成す為に天界に来ていて、このまま何も無く永環を地上へ帰す事は可能だけれど、本当にそれでいいのかと改めて問いかけたんです。
最初は躊躇していた永環だったけれど、時間が無い事は自分でも判っていたので、永環は愛染院 明丸様との交神を承知します。

永環にかなり気を遣いつつ、愛染院 明丸様との交神は無事成功。
この時点で永環は信武とは対面せずに地上へ帰っています。

永環にとって愛染院 明丸様は「優しい年の離れたお兄さん」と言った感じなのかな。
交神の儀が終わった後も愛染院 明丸様は永環の事を気にして、時々様子を伺っているみたいです。
(→天界からは地上の様子を知ることが出来ると言う設定)

根来ノ双角様の場合

相変わらず交神には乗り気では無い永環。
とは言え前回の交神を教訓にし、お相手の神様に迷惑を掛けないようにと、かなり気合いを入れて天界へと向かっています。

しかしお相手である根来ノ双角様が朴念仁過ぎて拍子抜けしてしまう事態に。
永環にとっては想定外の状況ですね。

まず事に及ぶまでに時間が掛かり過ぎ、期間の半分近くが根来ノ双角様の躊躇で終了。
更に根来ノ双角様のリードがあまりにも辿々しすぎて、結局永環が主導権を握る形で事が進められたが、それでも中々上手くいかず。
(主に根来ノ双角の余裕の無さが原因)
結局期間ギリギリでようやく交神の儀が成功し無事子を授かります。

子が生まれたのは永環が帰る直前だったので、永環は赤子の時の命音と天界で会っています。
その場で永環は根来ノ双角様と一緒に命音に名を付けて、根来ノ双角様に子供を託して地上へと戻っていきました。
(高千穂一族では基本名付けは一族側の親がしています)

根来ノ双角様は永環の事をかなり気に掛けていて、不器用ながらも大切にしようという態度がありありと見えていたので、永環も安心して交神期間を過ごしています。
それと、永環と交神した三柱の中で永環と趣味趣向が一番合ったのが根来ノ双角様だったのではないかと思います。
四兄弟で命音のみが永環の趣味趣向に合いそうな特徴を引いてるので。

命音の「こだわり:味噌」は恐らく根来ノ双角様からの影響で、味噌に拘る根来ノ双角様はきっと自分で味噌を使った料理とか作ったりしてるんじゃないかなと考えています。
交神期間中に永環と一緒に料理したり、命音に味噌造りを教えていたりしていたかもしれないね。

永環にとって根来ノ双角様は「趣味が合う人情味溢れた先輩」と言った感じなのでしょう。

根来ノ双角様との交神話は、設定自体は結構前から考えていたのですが、交神の時期が巡流の健康度が低下した時期と重なった事と、交神話が当時の高千穂家の雰囲気に合わなかったって事もあり、全く語るタイミングがありませんでした。
そういった理由で日の目を見ない一族設定は結構ありますねー。

火車丸様の場合

この頃になってくると永環も色々と諦めが出てきていて、無事に交神を終わらせよう(そして早くお暇してお相手の神様に迷惑を掛けないようにしよう)と考えるようになっています。
交神も3回目だし、自分が我慢すれば問題無いのだから。
そう自分に言い聞かせて永環は天界に向かった訳で。

そんな永環の心境を火車丸様は見透かしていました。
永環と対面した直後に「ホントは交神するの嫌なんじゃないか?嫌なら止めればいいじゃないか。俺は別に構わないぜ?」と発破を掛けられ、ついつい永環は言葉を荒げてしまいます。
「仕方ないじゃないの、こうしなきゃ私の家族は助からないんだから!」と言って泣き出す永環。
感情の箍が外れて本心を吐き出した永環に、火車丸様は一つ提案をします。

「出来るだけ苦しまないように、一発で決めてやる」
その提案通り、火車丸様との交神は約束通りの一回で成功。
それも決めすぎてしまったからか、生まれたのが男女の双子だったと言う状況。
これには火車丸様も、天界側も吃驚仰天です。

子の誕生までが早かった事もあり、永環は天界の滞在期間内に双子の世話をする事が出来ました。
(物心が付くかつかないか位辺りまで)
火車丸様曰く「永環が居なかったらどうなっていたか。子供二人を同時に面倒見るのは無理」との事。

永環が地上に戻った後、火車丸様は元より仲の良かった鳳 あすか様に子育てのご協力を願ってます。
鳳 あすか様は初瀬の事を可愛がっていたご様子。
他にも火車丸様と近い順位の神様達が興味心から双子の育児を手伝ってくれて、双子は神様達に可愛がられ多少甘えん坊に育っていきました。
神様方にとって交神も育児も中々体験出来ない催し物のようなモノなので、きっとこの状況を楽しんでいたのだろうな、と。

永環にとって火車丸様は「自分の事を判ってくれる同級生」みたいな立ち位置なのかな?
交神した三柱の中では多分一番身近に感じる存在だったのではないかと。
三柱の中では唯一「永環と喧嘩した」お方ですからね。

永環の物語として火車丸様との交神話は閑話としてピックアップしようかなと思いましたが、他二柱の交神話を閑話でさほど取り上げていない状態だったので描くのを止めました。
ゴメンね火車丸様。

最終的に永環のお相手は誰なの?

…誰なんだろう??
現時点では全く思いつきません。
多分ですが、永環のお相手に関しては今後(永環の死去後に)定まっていくのかなと思っています。
乞うご期待、といった所ですね。

交神相手の三柱とも永環の事を大切にしてくれそうだよなとは思いますが、逆に言えば決め手がない状況でして。
今の時点だと永環の心境を一番理解している火車丸様が若干優位なのかも…???

実の所、永環の事に限らず高千穂家の今後についてはプレイヤー自身もどう転がるか判断しづらい状況なんですよ
全体的に高千穂一族のプレイ記では突然(それも思いもよらない場面で)一族が動き出してプレイヤー側を翻弄する事が多いです。
実機プレイ中に「大体こんな感じの展開かなー」って本筋を考えているのですが、その本筋すらぶっ壊してくる人もいるからさ…。

でもきっと、コレも俺屍の楽しい部分の一つなのでしょうね。
そんな訳で、今後もプレイヤーは高千穂一族に振り回されつつも彼らとの旅路を楽しんで行こうかなと思っています。

今後も「休題」と言う形でプレイ記や漫画で出せなかった設定や補足説明、プレイ記本編とはあまり関係の無い四方山話なんかを入れていこうかなと考えています。
この形式を取ることで閑話の作成数を減らせるのではないかという浅はかな考え。
プレイ記更新で一番のネックが閑話の作成ペースなので…。
(ただし実際減るとは限らない)