1019年6月 閑話:今の私にできるのは

同じ轍の、違う道先。

永環は情の深い子だよなと思います。
家族の事、周りの人達の事、そして神様の事、きっと皆大切なのでしょう。
そんな永環だから、巡流と理想は同じだけど辿りついた答えは全く違ったのかな、と思います。
巡流は家族が悲しまない様に自分を消す道を選んだけど、永環は家族が悲しまない様に自分を遺す道を選ぼうとしている。
二人の道筋に差がついたのは「失う事で受ける痛みを知っているか否か」なんだろうな。

永環を人生を振り返ると「抗えない理由で周囲の人々が離れていく」という経験を何度もしているんですよ。
母親のお地母ノ木実様や、交神相手の愛染院 明丸様・根来ノ双角様・火車丸様とは互いの世界や立場が違っている状態。
父親の巡流とは考え方の相違から来る不和を経て、巡流の死去と言う二部構成での別離を体験する事になってしまった。
そして、今度は永環自身の寿命が原因でイツ花や子供達とも離れる事になってしまう訳で。
幾ら大切に思っていても否が応も無く引き離されて、その度に悲しい思いをしている。
だからこそ、残していく家族が自分が居なくなる事で受ける痛みを少しでも和らげてあげたいと考えたのかなと思うのですよ。

きっと永環は自分と一緒に寄り添って生きてくれる人が欲しかったんだろうな。
交神相手の三柱は確かに他人に決められた相手だったけれど、一緒に過ごす間に心惹かれる部分があったんだと思います。
でも、如何せん一ヶ月弱は短すぎたんだよ、永環には。
相手は神様で、交神が終われば二度と会えない。だから諦めなければと思いつつ忘れられない、情を捨てられない。
そう考えるとプレイヤーが永環の為にお似合いな神様を物色していたのは逆効果だったのかなぁ…。

そして、そんな状況の永環が居る状態で天女の話をし出す、1019年6月の天女の小宮における黄川人君…。
つくづく発言のタイミング悪すぎだ。

話は変わって。
今回は双子の初顔見せも一緒に行ってみました。
初瀬も逢瀬も上二人より甘えん坊なご様子で。
四兄弟の揃い踏みが今から楽しみですねー。

そして初瀬が今後どれだけ暴れてくれる事やら……。
紫陽花の件は多分後で永環からお叱りが入ると思います、ハイ。

それにしても…イツ花はホント辛い役回りを担っているよなぁ、と。
これから先もこうやって短いスパンで自分が仕える一族との別れを迎え続けていくんだよね。
そしてその度に巡流の「最期の策」を思い出させてしまうのかなと思うと、こちらも見るに忍びないと言うか。

イツ花にも幸せになって欲しいと思っていますが、どうすればいいのかな…と思案している所です。
(そもそもイツ花関連は突発的にエピソードが増えていて、今後の展開はプレイヤーも知る所に無い状態なので…)